5代目の椅子が完成しました!
うーんやればできるもんですね。回を重ねるごとにだんだん座り心地も見栄えも改善されている気がします。
道具さえあればいろんなことができるのですが、いかんせんプロ工房のようにすべて専門道具が揃っているわけでないので、そんな状況での精一杯を実現しています^^
そんなに椅子つくってどうするんだって?それは言わないお約束。
自作でも上手にすれば良い椅子が作れる!かもねの作り方
初代の椅子(左)と比べると、ずいぶん進化しました。
まだいろんな問題がありますが、とりあえず頑丈で座り心地が良くて、愛着があれば良しとしましょう。
ひじ掛け椅子に使った材料
座面と背もたれ、ひじ掛けはタモ、足はクリ、ひじ掛けの支えはナラ、背もたれの支えはセン、千切りは黒檀、くさびは神代ケヤキです。
(ばらばら^^;)
高さは865cm、座面高さは44㎝、座面奥行47㎝、ひじ掛け高さ22㎝、幅57㎝です。
脚、背もたれとも12度の傾斜。座面も若干傾斜させました。
設計図はイラストすら描かなかったので、まったくイメージどおりにならず、結果、こうなりました(笑)
座彫りはまだ完璧ではないので、今回はしていませんが、かなり座り心地はいいですね。
椅子の背もたれを作る
いろいろ作り方がありますが、いままでは、単に板をつけただけでしたが(それはそれでいいと思います)、今回は、カーブをつけます。
材料はセンの死節が入った厚板。今回は背もたれをべニアで型どったものをトレースして、これを2個つくり、縦に重ねます。
これ、ジグソーでカットしただけだったんですが、この数日後にフラッシュトリマーのビットが来たので、それを使えばよかったと後悔。
おかげで、圧着したのですが、形もうまくいかず、隙間もあいてしまいました・・ちょっと失敗。
椅子の座板・ひじ掛けを作る
せもたれと同系のセンの板をつかって座板を張り合わせます。
ルーターで接着面をきれいにしたら、ビスケットジョイントを使って2枚をくっつけます。節穴の部分は、座面表にでないようにしておきました。
ビスケットジョイントについての過去記事
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残った余り木でひじ掛けを二つつくります。
ジグソーである程度切っておきます。
脚材や支えは角材に加工します。
くさびホゾにするために加工しておきます。
詳しくはこちらの過去記事に記載しています。↓↓
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椅子の座面の穴開け
支柱、脚材の加工がおわったら、こんどは座面に穴をあけていきます。
方向や位置などは適当ですが、木が割れたりバランスが悪くなったりしないように墨線を引きます。
垂直ドリルに傾斜をつけて穴をあけていきます。
さすがに、今回はドリルスタンドでの作業に限界を感じました。
月末に入荷するというSTAX TOOLSのボール盤を注文!
やはり精度と頻度を考えると、ボール盤は欲しかったのです。
stax tools(スタックスツールズ)
届いたらレビューします♪
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とりあえず仮組してみます。
慣れてきたので、一発合格。
まぁ精度は鋭くはないです。
組み立て前の仕上げ加工をする
ひじ掛けはリング付きフラッシュビットが届いたので、これを冶具を使って削っていきます。
背もたれもこれをするべきでした><
かなりきれいに曲線削りができます。
ここは前回の記事を参考にしてください。
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よく見ると、座板にひび割れがありましたので、チギリを入れることにします。
これも精度の高いきれいなチギリ駒を作っておく必要がありますが、今回は残っているもので代用。
穴をあけて、
ボンドを流し込んで叩き入れます。
トリマーさらってきれいにします。
座面も面取りして形を適当に整えます。
適当です
チギリの作り方の過去記事
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椅子の座面に脚をつける
脚を座面に挿します。
最近お気に入りは、タイトボンドⅡのダーク。
これ、ボンドが木の色と似ていて目立たないです。
くさびは割れないように、でもしっかりと打ち込みます。
ボンドが乾くのを待っている間に、左サイドの皮の部分にひと加工施します。
久しぶりに登場のざぐりカッター。ヘッドホンは必須!
こんなもんかな。。
続いて脚をカットします。
座高が後ろ42㎝、前が44㎝になるように傾けて墨付けました。
ボンドが乾いたらくさびのところを切り落とします。
導突目のノコギリだと材に傷がつきにくいです。
椅子の背もたれ、ひじ掛けをつける
ペーパーかけが済んだら、椅子の上部を取り付けていきます。
まずはひじ掛けの部分。ひじ掛けの上は水平を保ちます。
背もたれも大型クランプでがっつり固定。
ベッセイクランプやっぱ最強。
椅子の塗装|オイルフィニッシュ
いつものように最後の塗装はオイルフィニッシュです。
タモやクリなど白い材なので、白を活かしたく、桐油をつかいたかったのですが、桐油があまり残ってなかったために、亜麻仁油をMIXして使ってみます。
最初はべっとりと塗ったあとに、今回はペーパーでしっかりとこすります。なんかのサイトに、オイル塗装してペーパーかけをすることで、木くずが導管に詰まらせて乾きをよくするのだとか?
そして、ワイプオールでしっかりと拭き取ります。
オイルが乾いたら、蜜蝋クリームを塗りこんで出来上がりです。
座った感じ、とても自分にしっくりとしています(笑)