椅子の脚などによく楔(くさび)を打ち込んでいたりします。
これ、すごくデザインとしてもいいし、なにより頑丈なので、楔をつかえば、幕板のような補強がなくてもしっかりと固定されます。
素人でもできちゃう、この楔の作り方と使い方をご紹介します。我流ですよ^^;
楔の作り方と、楔を使った脚の付け方
楔はアクセントになるために、打ち込む棒材の色と対照的な色を選んだほうがきれいになります。
まずは楔の作り方
必要なものは、直線がカットできるテーブルソーなどです。
黒檀が欲しかったのですが、厚みがある材がなかったため、色の濃い神代ケヤキの棒材を使います。
私はもっとも使うのは径35mmの穴に打ち込む楔です。ちょうど神代ケヤキの厚みが35mmでした♪
で、ここがポイントなんですが、楔はこの棒材をスライスしていくわけですが、このまま横向きにスライスすると、木目が打ち込む方向と直角になってしまい、強度が出なくて使えません。
本当は、↑こういう幅の広い板の切れ端のような材を利用するのがベスト!
とりあえず、材の直角を確認したら、楔の深さとなる長さにカットしていきます。ここでは多めに50mmにカット
楔の角度はだいたい3-4°くらいでしょうか。
マイターゲージで、半分となる片面1.5-2°くらいに調節します。
ノコは直角ではなく、やや斜めになっています。
木目方向にスライスします。
まず、端っこをカットしたら、カット面はそのままに、前後をくるっと回して、カットします。カットしたらまたくるっと回転。これの繰り返しです。
楔の厚みは適当に♪
こんな感じです。
次に楔を使った脚の付け方
脚となる角材を用意します。
35mmの角材です。
テーブルソーに足を立てて、楔を打ち込む溝を切っていきます。
棒材を立てるので非常に不安定。私は、高い板をゲージに取り付けて、それにあてがってスライドさせています。
溝は3mmくらいにします。
ノコの厚みが1.5mmくらいなので、2回カットしました。
なので、あらかじめ切る幅を毛引き線をいれておいたほうがいいです。
溝の深さは、板の底からはみ出ないように。
私のテーブルソーは40mmしか出ないので、それで。
※角材のままホゾを組んで楔打ちもできますが、ここでは丸ホゾにする場合です。
ここから、丸面ビット(1/2軸、半径17.4mm)を使って差し込み口を丸いホゾをつくります。
差し込みの深さは、差し込む板の厚み+3-5mmくらい。
斜めに差す場合は、角度にもよりますが+10mmくらいにしています。
ほんとうは、ぎりぎりくらいが良いと思います。
でないと、くさびの隙間が目立ってしまいますし、くさびが効いていないことになりますから。
ここでは斜めに差し込むので板厚40mmに対し、50mmの長さにホゾ部を削りました
板のほうはドリルで穴あけします。
ドリルは直径35mmです。
ビットが安物だと柔らかい木でもなかなか穴空けできません。
ボンド付けの前に、差し込み部以外の場所のペーパーがけをして、ほぞの入り具合、くさびの方向など、個別にわかるように印をつけておきます。
穴のほうには歯ブラシで木工ボンドを塗っていきます。
ちなみに穴もペーパーがけしないほうがいいです。
脚を差し込んで、くさびを木槌などで軽く打ち込みます。
このとき、板の木目と直角方向になるようにします。
そして、くさびは強く打ち込み過ぎないように注意です。
あとはボンドが乾くのを待ちます。
乾いたら、アサリの無いノコギリでカットします。
アサリがある普通のノコギリなら、マスキングテープなどを板に張って、傷つかないようにしてカットです。
仕上げにカンナをかけますが、カンナが無い場合は、サンドペーパーで地道にこすっていってもOK!
※カンナは刃が垂直に立っている台直しカンナです。
最初はけっこう難しく感じますが、慣れると比較的カンタンですよ!
強度も驚くほどあります。