木枠の鏡を作ってみました。
かんざしとも言われる「挽き込み留め接ぎ」という少々オシャレなデザインですが、これを作るための治具をつくったので、試しに鏡の枠をつくってみたわけですが、アマゾンから手頃な鏡が4枚セットで売っていたので、大小合わせて、7つまとめてフレームを作ってみました(つくりすぎた
最後に完成品を紹介しています
挽き込み留め継ぎの治具 斜めに切る治具
直角の台を画像のように固定することで、丸のこでスライドさせて切るときに、箱やフレームの角に切り込みを入れることができます。
作り方は詳しくはこちらの動画を参照させてもらいました。
あと、枠のはしっこを45°でカットするための丸のこ用の治具もつくりました。
そして、鏡アマゾンから購入。
いろいろ探したのですが、裸の鏡をオーダーなどでかうよりも、幅の揃ったこの壁貼り用の鏡のほうが断然お得!しかも3mmのガラスです(ガラスじゃないものもあります)。22cmから35cmまで4種類ほどあり、複数の業者が出していて値段がさがっています。
今回は、22cmを1セット・30cmを1セットの8枚の鏡を購入。
鏡のフレームの作り方
1枚予備として、今回は鏡7枚分の材料になります。同じ板を各4本づつ揃えます。
長さをそろえつつ、45°にカットする治具に丸のこをスライドさせてカットしていきます。
上下・左右2本づつを同時に切ると、フレームの歪みをふせげます。
実は、長さを間違ってしまい、2つは、正方形にならずに長方形に。鏡の方をすこしカットしました。
鏡をはめ込む溝は、ルーターで削っておきます。
深さは鏡の厚みが3mmですが、余裕をもたせて5mmに。
幅のほうは、6mmほどで削っています。あまり浅いと、鏡をはめたときに横から光が漏れますし、深いとサイズ自体をさらに小さくしなくてはなりません。
角は、だいたいピッタリになりました。
こんなとき、本格的なテーブルソーがあれば、精度が高くてなんの問題もないのですが、、、、素人木工では、なかなかこのへんが大変です。
フレームを接着していきますが、まずは上下左右をくっつけてみて隙間など確認します。
外側をマスキングテープで連結させ・・・
木工ボンドを塗り込んだら、枠用クランプで固定します。
マスキングテープが効いてて、ずれにくくて作業がやりやすいです。
乾いたら、挽き込み留め継ぎ治具を使って切り込みをいれます。
ノコの厚みが1.6mmなので、これにあわせます。
留めに使うチップを1.6mmくらいになるようにスライスしてつくります。
厚すぎると割れるし、薄いとスカスカになります。
セット完了。ちょっと割れたりしてあせりましたが
乾いたら耳を切り落とします。
これも、割れてしまうので、慎重にきります(失敗したw
ずれた部分や出っ張りに鉋をかけて、全体ペーパーサンダー#240で空研ぎします。
下地用に木固めエースを塗ります。
プロ用のプレポリマーもよもぜんぜん塗りやすいですw
塗った後、すぐにシンナーをつけて拭き取ります。ムラがないように
スポンジ研磨剤で空研ぎします。
お次は、はちみつ・・・・
ではなく、桐油を塗ります。木固めエースに天然油、を上塗り。
アマニ油より桐油のほうが、黄ばまずに、白い木の風合いがでます。
乾かしている間に、鏡を止める金具の代わりをつくります。
こんな感じですね。
挽き込み留め継ぎの鏡が完成!
ケヤキの薄板でつくった箱型の鏡。そのまま自立して立てられるし、化粧品などの棚としても使えます
角がチップしたので、ゴリ押しで削ってみたら、なかなかw
こちらも箱型。センの木のブロックから板を切り出しました。ちょっと厚すぎたかな。
木目がきれいです。
こちらは、ノーマルなフレーム。
白い方はカエデで、茶色はウォールナットです。
カエデは、実は自分で切った木でして、思い出深く、もう材料がないので端っこもいれてますので、留めのところが足りていませんw
そして、ケヤキのフレーム。PCテーブルを作ったときの端材で作りました。
さすがに銘木で木目がきれいです
ケヤキの鏡は自重で2kgはありそうで、壁掛けには重く、自立も不安定なので、スタンドを別に制作しました。