キッチンボードっていうのでしょうか?食器棚を制作中です。
もう作り出してから一ヶ月以上経つのですが、作業がはかどらずに、まだ完成していません。
我が家には、15年以上前でしょうか、ホームセンターの木材で適当に作った棚があるのですが、これに変わるものを作っています。
またこのブログをUPしているときも、完成まではまだ先なのですが、忘れそうなので記事にします。
食器棚を自作してみる|キッチンボードをアップグレード
使用する材料
今回は、センとクリとタモの板を使いました。
一種類で揃えられれば良かったのですが、箱物家具ってテーブルや椅子などと違ってものすごく材料を使います。
一作目の収納ラック同様に、箱の組みにはフィンガージョイントと呼ばれるあられ組を採用し、指物家具にするつもりです。
引き出しを一つに、あとは木枠のガラス扉をつけます。
あられ組以外の部分は、簡略化するため基本ダボ継ぎにします。
【天板(玉杢)・側板2枚・背板・底板・棚板厚・棚板薄2枚・トビラ(ガラス枠)・引き出し板・脚4】
これが、設計図。毎度のことですが、作りながらサイズやデザインが完成していきます。しかも、定規も使ってません…汗
というのも、手元にある板を最大限に生かした寸法にするため、設計図ありきの木工ではなく、材料優先だからです。
趣味レベルなのですが、これがけっこう頭を使ってすごく楽しいわけです。
板の厚みを揃え、反りをとる
今や、DEWALTの自動カンナがあるので、この最初の作業はすごく楽です。めったに活躍しませんが、買ってよかった♪
厚みを揃えたら、テーブルソーでカットしていきます。
長さをだいたいの目安でカットしました。
棚用に幅広板作り|板をはぎ合わせる
側板や天板・底板など幅広い板は、ビスケットではぎ合わせします。
いつものようにルーターでビスケット溝を入れて
タイトボンドをたっぷり塗って
クランプで圧着します。
ボンドが乾いたらクランプを外します。
完全に固まってから、余分なボンドのはみ出しをノミで削り取っていきます。
こちらは天板にするセンの玉杢の板をはぎ合わせました。
きれいですね。
ヤフオクで格安でした
板を採寸通りにカットしていきます。
あられ組加工と墨付け
あられ組の墨付けをしていきます。毛引きでフィンガージョイントの深さを引きますが、表側(外側)になる面は凹の部分だけに線を入れます。縦の部分はスコヤとシラガキで線引きします。慎重に!
重ね合わせる板にズレがでないように、小口の墨付けは重ねて行います。カットする部分は鉛筆で×印をつけておきます
こんな感じでしょうか。
あられ組をノコギリでカットする
ちょっと複雑そうに見えますが、ノコギリを当てる定規(木)と、深く切り過ぎないようにあて木をします。
木の縦切りにはシルキーウッドボーイの手ノコを使っていますが、今回、曲がりに強いとされる背当て付のレーザーソーを使ってみました。切味は良いのですが、やっぱり当て木をしていると、シルキーウッドのほうが断然きれいに真っすぐカットできます。
ただし、切れ味低下していたせいか、手ノコ作業は時間がかかって大変でした><
で、途中で面倒になって、丸鋸であられ組の溝をジャンジャンカットしていきました。
…最初っからこれしてれば、早かったやん…
あとは、ノミで慎重に落としていきます。
ダボ継ぎ用の穴をあける
ダボ用の穴もあけていきます。
必需品のダボマーカー
ダボは8mmを使いました。
ガラス扉用の木枠を作る
続いて食器棚の扉にする木枠をカットします。
木枠は留め継ぎにしますが、「挽き込み留め継ぎ」というやり方をします。丸ノコでホゾの溝を切ります。
以前玄関の鏡を作った時のやり方です。
そのあと45度できれいに継ぎ部分をカットします。
ノミできれいに溝をさらいます。
溝の厚みくらいの黒檀の板を四角にカットします。これで補強するのです。
木枠の接着にはコーナークランプを使います。
高儀のクランプを4個つかいます
仮固定して確認したら、ボンドをつけて接着します。
直角を確認しながら、コーナークランプで固定して、最終的にはベッセイのクランプでがっちりと固定します。何度も書いていますが、ベッセイのクランプがやっぱものすごく使いやすいです。