椅子って難しいです。
今回は、そこまでスキルが高くない現時点で出来る精一杯のことでケヤキのイスを作ってみました。
作ってみましたっていうか、何を作ろうかよく決めていないまま、板に脚をつけて、その時点でイスにしようとして、結果、このようなデザインになってしまいました(汗
設計図どころか、なにを作るかくらい考えてから作業に取り掛かることが、今後の課題ですね^^;
でも一度作ってみると、椅子のことが理解できてきた気がします。
脚の長さや角度、背もたれの傾きやバランスなど難しいですし、座る人によっても全然違うんですね
素人木工で初めて作った椅子|作り方を紹介
使った材料
座面 ケヤキ板2枚(250×450×35mmくらい)
脚 ケヤキ板1枚(200×600×40mmくらい)
背面 ケヤキ板1枚(200×500×25mm位)千切り ブビンカ
椅子の座面は2枚板をはぎ合わせる
座面には、同じ厚みの板を2枚、ビスケットではぎ合わせました。
椅子は人が乗るので、こんなもので強度が保てるかどうかという思いもありましたが、けっこう強度ありそうで大丈夫そうです。
ビスケットはマキタのブナビスケット、これを横溝ビットのルーターで削って、あとは接着です。
ベッセイのクランプにOTOROのパイプクランプでがっちり閉めます。
今回、ベッセイのクランプフル活用しましたが、凄く使い勝手がよいです。高いけど、これを使うと他の安物クランプは使えないですね。
ビスケットジョイントについては、コチラ
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ここで使った道具
椅子の脚を作って取り付ける
椅子の足も今回は木を使ってみます。
厚めの板を丸ノコでカットして、厚みをルーターテーブルで整えました。
ルーターには70mmの長いストレートビットを使い、カンナ盤のようにして使います。
座面にとりつける部分は、サジ面ビットで円になるようにカットします。
厚み36mm前後にして、digramの半径17.4mmのビットで四隅を丸くすると、円形になります。いや、なる予定でした(笑
なかなか、きれいな円にするには、脚の厚みをすべてきれいに揃える必要があるのですが、そこまでのことは出来ませんでした。
※角材を正確な四角形にすると丸くなります!
ルーターテーブルについてはコチラ
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座面に穴をあけていきます。
穴開けはカンザワのパワービットを電動ドリル+ドリススタンドを使います。
パワービットは15~45mmの穴まで開けられ便利です。
しっかりクランプで固定します。
座板の四隅をジグソーで丸くカットします。
ボッシュのジグソーテーブルが威力を発揮してくれました。
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座板側面をトリマーで丸くカットしていきます。
脚のほうもルーターで角をとっていきます。
カンナなどで面取りしてもいいですが、今回は丸くしました。
脚の長さは座板に組んで、座面から高さが40cmくらいになるようにカットします。
(子供用としては40cmは高いのですが、成長を見越して足には踏み台をおくということにして、大人も座れるように)
そして、ボンドで接着していきますが、穴が少々大きかったか、隙間がけっこうあきました。
なので、隙間にボンドを何度も重ねいれて、補強します。
直角はそれなりに見て調整。
脚の接着には、クサビを入れる方法がありますが、次回はソレでやってみようと思いました。
ここで使った道具
椅子の背板(背もたれ)をつける
背もたれは、ケヤキの板を使うことにしました。
旋盤で棒を作って何本も挿してつくれたらいいのでしょうが、今のDIYレベルではムリ。
ただ、板をそのまま挿すのは味気ないので、画像のように二つに割って、差込部分を斜めにカットし、ダボではぎ合わせます。
しっかりとクランプで固着させました。
次に座板のほうに、背もたれを入れる長方形の穴をあけていきます。
はじめはルーターで削っていたのですが、ミスしそうなのと、けっこう大変だったので、ジグソーにきりかえたところ、あっという間でした。
2mm程度残しておいて、あとはノミで叩く手作業です。
ポイントは入り口(表)が広く、出口(裏)が狭くなるように修正すること。
仮に挿してみます。
いいんじゃないでしょうか!
今度は、背板の上の部分の補強とアクセントに千切りを埋め込んでみます。
先日テーブルで使ったブビンカの端切れを使いました。
角度定規で14度に設定して千切りの線を入れ、ジグソーでカットします。
ジグソーで千切りにカットしたら、なるべく真っ直ぐになるようにペーパーをかけて、それを背板に鉛筆でトレースしてから、トリマーで荒彫りして、最後にノミで仕上げていきます。
今回は埋め込みが深いし、千切りがすべて埋まらない状態を見せるので、けっこう難易度ありました(笑
きれいに彫ったらボンドをつけて叩き込みました。
大ハンマーじゃないと入っていかなかったんですが、隙間が若干でてしまいました(片当たりしているようです)
あて木を忘れずに。
きれいに面をとったら、ボンドで接着します。
ボンドがにじみ出たところは、しっかり水とハケをつかって拭き取っていきます。
とりあえず形になってきました。
ここで使った道具
椅子の肘掛をつける
肘掛って、どのくらいの高さなのか??
調べてみてもよくわかりません。
多分、人によって肘の位置もマチマチだからだと思います。
しかし、今回、脚に使ったときに残った端切れを肘かけの支えに使うことにしたのですが、それが長さ15cmも無かったので、肘の高さを云々言うほどの選択の余地が無かったですね(笑
家具屋さんなら、デザインをもとに材料を使うのでしょうが、こっちは、買ってきた板をいかに無駄なく材料にするか、且つ良い物、を作ることに徹しているので、仕方ないです^^;
なので、子供用の椅子!?、という方向転換を強いられたのですが(笑
肘の支柱の長さを最大限に活かすために、ダボでの接着に決めました。(ホゾを作るとそのぶん短くなってしまいます)
ダボといっても、8mm径の細いものではなく、タンスの接続用に使われる14mm径の大きなものを買ってきました(右が通常のダボ)
肘かけの支柱はきれいに長さをそろえます。
幅が細めの板に肘掛の形を描いて、ジグソーでカットしていきます。
1枚の板幅いっぱいになるように互い違いに描くと、無駄な端切れがほとんど出なくてすみます。
ジグソーには曲線切り用の細いノコ刃を使います。
曲線部のノコ目を消すには、スポンジにヤスリがついた3Mのスポンジ研磨材を使うときれいに仕上がります。
箱買いしたらお得。
トリマーで丸面をつければ肘掛らしくなってきました。
支え棒の穴あけはクランプでしっかり固定して、ドリルで穴あけしてきます。
きれいに穴あけできました。
肘掛も穴を開けますが、このときの固定に、ベンチドックの穴に入れて使うレバーロッククランプを使ってみました。
レビューは微妙だったのですが、ぜんぜんいい!
1個10000円くらいする金属クランプはそれは良さそうですが、高すぎ。これで十分使えます。
けっこう固定力も高く、使いやすいです。
問題は、座面のダボ穴をどうやって正確にマーキングするか、です。
ダボマーカーがあれば便利ですが、14mm用の大きなものはなかったので、8mmのダボ穴ビットが14mmの穴にスッポリ入ったので、テープで隙間を埋めてこれでダボ穴のセンターをマーキングしました。
あとはボンドをつけてハンマーでたたいてクランプで固定します。
ここで使った道具
椅子の塗装と仕上げ
あとは、ペーパー(#320-400)できれいに仕上げて、雑巾で水拭きして、乾かしたら、亜麻仁油を塗っていきます。
30分くらいしたらワイプオールで拭きとります
ここで使った道具
肘掛(子供用)の手作り椅子の完成!
サイズなどは、クッションや座布団で微調整しましょう。
まぁ、とりあえず形にはなりました。
が、一度つくってみると、いろいろと課題が見えてきました。
また作ります・・・
【追】↓↓2作目作りました