今日は、田舎暮らしとは関係ありませんが、ニュースになっているネパールの地震について書かせてもらいます。
もう、ニュースを聞いてからは、しばらく胸のわだかまりが消えません。
2日前にスマホのニュースで知ったときから、これはヤバイ!とおもっていました。
おそらく死者は数万人じゃないでしょうか・・
私は縁あって、ネパールに何度も足を運んでいて、現地のこともよくわかります。
現地に多くの知合い(といえるほどでもないけど)がいました。
カトマンズの市街地の多くはレンガの家です。新しいものは、モルタルですが、鉄筋の入っている度合いが違いますし、日本の鉄筋コンクリートとは桁違いのおそまつな感じがしています。
むしろ木造のほうがいいのですが、その、木造建築が稀有です。
田舎のほうにいくと、木枠と土壁のような住居もめだちます。
ちょっと車をとばしただけで、すでにガスや水道もなくなり、電気もあやしくなります。
観光が大きな産業ですが、観光ルートから離れた農村は、いまだにガスストーブやランタン、水汲み、といった生活のところも多いはずです。
そして、問題なのは、耐震性能だけではなく、地震後の復興です。
まず、耐震家屋がほとんどないので、地震がおわっても、家の中にはいることも恐ろしいと思います。
それなのに、家を撤去できるような重機などがほとんどありません。
現地では、ツルハシや一輪車などでいまだに手作業の建築土木作業がおこなわれ、道路も舗装されているのは中心地と幹線だけです。
街にはいたるところにスクェアとよばれる広場があって、そこで、露店などが出ているのですが、おそらく、そういうスクェアに集まってしばらく野営生活する人がたくさんいるんじゃないでしょうか。
日本のように、仮設住宅にすら住めない、避難民がその後、あふれ出すことが目に浮かんでしまいます。
そして、カースト制度という差別がいまだに根付いていることと、政府の荒廃と汚職、賄賂などが、我々の援助支援金が細部に行き届く前に大量に消えていくことも創造つきます。
それなのに、ネパールは世界でもっとも貧困な国の一つ、なのです。
隣接するインドが、陸路で交易も盛んなので、唯一の太いライフラインとなってくれることを祈るばかりです。
悠長に田舎暮らししている身分に、感謝しなければなりませんね。
世界が平和でありますことを祈ります。