covacoというローコストの平屋の住宅の見積を取ってもらったのですが、その仕様書というのをいただいて、どのような素材を使うのか等を調べるうちに、家の構造なんかがよく理解できるようになったという話
家を理解するにはまず見積とってみる
見積を取るというのは、家を建てるのに具体的にどんな費用がかかるのかを理解するために必要だなぁと思いました。そして今回題材にするのは、家の仕様書です。
住宅のこと勉強しようとしてもなかなか踏ん切りつかなかったんですけど、仕様書をみて調べていくことにしました。
書かれてあることを一つ一つひも解いてみると、住宅のことがすごく理解できてきましたので、covacoの仕様をベースに住宅のことを記載したいと思います。
covacoの平屋に使われている標準素材
初めにいっておきますが、標準素材ですから、ここから別にいろんなものに変更してもいいわけです。断熱材を変えようが、屋根を瓦にしようが、壁を土壁に変えようが、それは自由ですよ。
それから、わが家のエリアが寒冷地であり、断熱は3地域仕様となっていますのでご参考まで。(もっと温かい地域はコストが抑えられるはずです)
基礎 ベタ基礎GL+400mm
ベタ基礎ってのは知ってました。家が建つ面積すべてにコンクリートを打ち込むってことですよね。昔の家をみると、中は砂のままってのが多いですね。
BESSさんのところで聞いたときはベタ基礎じゃありませんって言われてちょっとびっくりしましたけど、やっぱベタ基礎が安心かな。
で、基礎には一番下に打ち込む底盤というのと、その上に土台を置くための立上りというものがあるそうです。通常底盤と立上り2回に分けで基礎を作っていくようです。
で、GL-400mmって書いてあるけど、これは何だ?
調べると、GL→グランド、つまり外の地面から40cm基礎の立上りがあるってことみたいですw
GLって略すのか…
主要構造材 レッドウッド集成材(ALL金物工法)
構造材ってのは、家の骨組みになる部分ですよね。
レッドウッドって欧州とかのアカマツでした
ちょっと国産材じゃないのが残念ですね。
余力があれば、これを県内産の杉の集成材とかにしたいですね。
長野県では、家を建てるときに一定割合の県産木材を使うなどすれば住宅補助金がでるらしいのですが…
(補助がでるくらいに長野県産材を使うためには、構造材はもちろん、天井床なども県内産材を使えばなんとか基準クリアになるんじゃないか、という県への問い合わせの回答でした)
で、集成材に関しては、私はけっこう賛成派です。
よくカタログでみる無垢の梁材とかありますけど、そっちのほうが味はありますけど、耐震強度などは集成材のほうがあるそうです。テストによると鉄骨の強度を上回るとかですよね。
ただ、古民家のようはでっかい梁とかは憧れますね!
ちなみに集成材のほうが通常の木の梁在よりも高価なんだそうです(サイズ樹種にもよる)。
それから、(ALL金物工法)とあります。
これは、柱を組んでいくときに、金具を使って(しかもすべて)組んでいくってことですね。
ちょっと、えぇ~><って感じもしますね。
在来工法という場合は、木を継いで梁と柱で建物を支える伝統的工法です。でも昔のように、大工さんがノミや鋸を使っているわけではなく、ほとんどは工場でプレカットしたものを組んでいるのが現状だそうです。なんかそれも味がないかな。木工好きとしては、ちゃんとノミ使って組んでいきたいところですが…、これを手作業にすることもできるのですが、そうなるとかなりコストがかかります。
なお、金物工法は下見にいったモデルハウスでは、確かにボルトやらが見えてました。そこでは室内を白に塗ってたのでめだちませんでしたけどね。
金具を使う工法、どうでしょうか。
デメリット的には、金具が目につきやすいのでインテリア的にどうかという見た目でしょうかね。
メリットとしては、従来の木造軸組接合部に比べて、大幅な耐久力アップを実現することができるらしいです。
さらに工期の大幅な短縮にもつながるということも。
なるほどね。
耐力壁 ダイライトMS 12mm
耐力壁ってのは、地震や風などの横からの力に抵抗できる力をもつ壁のことだそうです。
面白いことが書いてありました
柱や梁の太さは、ほとんど耐震性に関係ない。一般の木造建築物(木造軸組工法・枠組壁工法)では、耐力壁の量が多いことや、各部材が金物で正しく緊結されていることが、耐震性を高めるのである。
ダイライトMSはDAIKENの外壁耐力下地材でした。
よく工事中の家で見かけるあれでした。
メーカーサイトには、12mmと9mmがラインナップにあります。
違いは強度ですね。
壁倍率(軸組工法) 3.0倍(12mm厚)、2.5倍(9mm厚)
ってあります。
まぁ太いほうなので、良いやつ使ってくれてるってことですかね。
床下地 構造用合板 24mm
これはわかります。土台から大引きという角材を渡して、その上に合板を床に敷くってことですね。
住宅の断熱材について
断熱材の種類についてですけど、大きく分けて3種。
わが家でもよく使っているグラスウールってのがありますが、
この綿のようなグラスウールやロックウールは鉱物繊維系で、値段が手ごろですが、濡れたらアウト、劣化しやすいなど欠点もあります。
木質繊維系のセルロースファイバーは環境にやさしく防音性もあり高価
プラスチック系のウレタンフォームやポリスチレンフォームなどは断熱性能が高いが鉱物繊維系より高価
こちらのサイトの表がわかりやすいです。
断熱材の種類 | 断熱材 | 建築・土木 | 製品情報 | アキレス [Achilles]
この表の熱伝導率の数値が低いほど断熱性能が高いといえます。
フェノールフォーム(フェノール樹脂)がいかに断熱効果があるかわかりますね。
天井断熱材 ネオマフォーム100mm
ネオマフォームは旭化成の断熱材で、フェノール樹脂といって、プラスチック系なのですが、熱に強く、フライパンの取っ手などに使用されているあれです。
そして、グラスウールなどと比べるとかなり断熱性能が高いですね。
ネオマフォームとは | ネオマフォーム | ネオマフォーム・ネオマジュピー・ネオマゼウス【旭化成の断熱材】
いちおう天井にはネオマフォームの一番厚い100mmが使われていますので、問題なさそうです。
ネオマフォームは調べますと、かなり劣化にも強くて高断熱なので言うことありません。
床断熱材 ジュピー105mm
ジュピーというのも、ネオマフォームの床用断熱材のことでした。
105mm 問題なさそうです!
壁断熱材 EPS88mm
EPSっていうのは、プラスチック系のポリスチレンフォームの断熱材で、ビーズ法ポリスチレンフォームのことでした。
ポリスチレン樹脂と炭化水素系の発泡剤からなる原料ビーズを予備発泡させた後に、金型に充填し加熱することによって約30倍から80倍に発泡させてつくられます。金型形状をかえることで様々な形状の製品をつくることができます。
よくホームセンターにいくと、合板の板が並んでいる横に、白い発泡スチロールの板みたいなのもないですか?あれですかね?!
なぜ、壁にはネオマフォームを使わないのかと思ったんですけど、多分耐力壁としての、ダイライトMS12mm、そして、後述しますが、内壁にはモイスという断熱もする多孔質ボードを張り付けますので、壁には断熱効果素材がサンドイッチされることになります。なので天井や床ほど冷えや暑さを気にしなくていい、ということでしょうか。それからコスパ的なところでEPSにしてるんだろうなぁと察します(適当)
ただEPSも断熱性能はグラスウールより高いです。上の表をもとに計算しますと、EPS88mmの厚みはグラスウール115mm相当になりそうです。
なるほど。
基礎断熱材 底盤・立上りともジュピー60mm
これは何のことかと思ったんですけど、土間とか玄関のコンクリの部分です。
なるほどぉ。
玄関といえども、いったん断熱材を基礎に沿わせて入れ込むんですね。その上からタイルやらモルタルやらを敷くのでした。
とはいえ、なんで60mm!? 床は105mmなのに
床は靴を脱ぐから断熱は高めで、土間や玄関は素足にならないから60mmでいいってことかな?
でもこんな土間が室内にあると、冷気とかってどうよって思いません?
わが家の玄関はきっと断熱材がはいってないのですが、玄関に内扉をつけることによってそうとうの断熱省エネ効果が出ていると思います。
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長くなりそうなのでここで一区切りします。
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