コーヒーを家庭で焙煎し始めてから、数ヶ月になりました。
コーヒー生豆はほぼ5kg単位で購入し、キッチンで焙煎するのも手馴れたものになってきました。
正直、自分で焙煎したコーヒーは焙煎の味もブレが少なく、極めてすっきりで美味しいです。
もう既成のコーヒー豆を手に入れることはないでしょう。
なぜフライパンで焙煎するのか
焙煎機・ロースターは高額です。
ほかにもゴマ煎り網や陶器などで焙煎するやり方がありますが、焙煎できる量が50g~100g程度で少量しかできないことと、チャフ(コーヒー豆の殻)が飛び散るので屋外などでやる必要があり面倒なこと、などの理由で、フライパン焙煎をやっています。
私の場合、300g+くらいまでは問題なく焙煎できます。
フライパンを使ったコーヒー焙煎の方法をまとめてみた
用意するもの
コーヒー豆
フライパン(メッシュ入りフタ付)
鍋つかみ
ザルとボール
扇風機またはウチワ
①生豆を買う
まずは豆を取り寄せます。
いまは便利です。少量でもアマゾンから手に入ります。
②豆の選定(ハンドピッキング)
不良豆をチェックします。
詳しくは過去記事を参照してください。
③豆をブレンドして計る
今回は我が家のオリジナルブレンドを焙煎します。
ブラジル・タンザニア・コロンビアを1:1:1でブレンドします。
量は角100gで計300g
初めはブレンドせずに同じ銘柄を焙煎していました。
そうしないと、安定した焙煎で味をだすことができませんから。
慣れたら、お好みで焙煎しますが、ブラジル系、アフリカ系、中米系をまぜるのがオススメです。
④豆を洗う
計量した豆をさっと洗います。
お米を研ぐように洗う人もいるようですし、洗わない人もいるようです。
私は、豆についた汚れを落とす意味で、軽く2回水ですすぎます。
洗うとわかるんですが、けっこう汚れています。
※その後、豆を洗わずに焙煎しています。
洗うと香りが飛ぶような感じと、焼きあがり方が若干ことなります。
洗わないほうが美味しいかも!
⑤暖めたフライパンで焙煎
私はデバイヤーというフランスの厨房用フライパン36cmを使っています。
それも、グリルパンといって底面が波型になっています。
フライパンを回すときに、豆が転がってなるべく焼きムラにならないようにするためです。
フタは重要です。これがないとチャフ(豆殻)が飛び散ってキッチンが大変なことになります(笑
フタがあれば多少は隙間からチャフが出ますが、台ふきでさっと拭く程度の少量にできます。
フタも特殊で、通常ガラスになっている中央がメッシュになっています。密封しては焙煎できませんので、水分は飛ばさないといけません。
このフタは少々大きめで、プライヤーペンチを使ってフライパンにパチン!とピッタリセットできるようにしています。
これでフライパンを回してもフタが外れることはありません。
ガスの火は中火で15分~18分で焙煎終了
豆を投入したら、フタをしてフライパンを定期的に回していきます。
このとき一番難しいのが火加減です。
調節メモリがあるようなコンロが欲しいですね。
毎回微妙に違う火加減をコントロールしています。
フライパンを回すタイミングは、5-10秒に1回くらい?
頻繁に振っていれば焼きムラがすくなくなります。
ハゼは2回だけど、来ない豆もある
コーヒーを焙煎すると、パチパチと弾ける「ハゼ」が聞こえます。
通常2回、間隔を置いてきます。
フライパン焙煎の場合、量にもよりますが、10~13分で1回目のハゼ、15-17分で2回目のハゼが来ます。
豆の理想の焙煎度により、焙煎をいつ止めるかを決めます。
ところで、ハゼが来ない豆もあります。そのときは、時間や焼き色などを見て終了させます。
焙煎については過去記事に上げています。
⑥焙煎した豆を冷やす
焙煎した豆を、さっとザルに移します。
このままでは、豆の中がまだ高温で、放っておくとそのまま炭のようになってしまいますので、すぐに冷やします。
私は、玄関先にサーキュレーターをあらかじめセットしておいて、火から外した豆を、いそいでザルにあげて、サーキュレーターの上に置きます。
このとき、不要なチャフも飛ばしてくれます。
ただ、チャフがそこらへんに飛び散ります(笑
⑦焙煎完成! パッケージしてみる
冷めたら密封瓶にいれてなるべく酸化させないようにします。
あまりに美味しいので、人様におすそ分けできるようにコーヒー豆専用の袋も購入。中はアルミ加工で、コーヒーからでたガスが抜けるようになっています。
専用のシーラー(圧着)でかんたんに密封できます。