引越しして、しばらくすると、区長さんがやってきました。
区というのは、地区(小字)のまとめ役の方で、自治会のことです。
加入必須の地域自治会
富士見町では、区ごとに別れていて、私のいる地域は、160戸+アパート数棟でした。
区の自治会の会員には、(正)会員と準会員に分かれています。
その他、別荘宅などは、別荘用会員となっています。
いずれにしても、この会員になって、会費を納めないと、ゴミなども出せなくなります。
準会員というのは、正会員と同額の区費を支払い、自治会の催しものや合同の清掃作業などに参加しない、というものです。
地区のほとんどが持ち家で、ほぼ正会員。
賃貸アパートの住人などは準会員でした。
つまり、準会員は、ゴミは出しても良いけど、地域に密着して生活しなくても良い立場なので、移住して準会員というのは理想的かもしれません。すこし集落から離れたところに住んでいる知人は準会員でした。
不動産屋さんの話では、準会員でよいということを聞いていましたが、区長さんが渡してきたのは正会員の申込書…
私たちは、賃貸なので、また引っ越す可能性もありますが、子供もいるので、今後のことも考えると、正会員以外に選択枝はなさそうです…
煩わしい?自治会活動
長らく都会の団地に住んでいると、自治会参加はわずらわしく、役員はくじ引き、清掃は極力業者に委託、なるべく交流はしない、というのが普通になっていました。
特に私は週末に仕事が入ることが多いため、出席できないこともあります。なので、当番でまわってきた清掃などをほぼ業務的に役割をこなすのみとなっていました。
移住することの意味
確かに、仕事やレジャーなどに一生懸命の時期は、自治会などは、自分の時間を削られて、煩わしいだけだと思っていました。
でも、ちょっと視点を変えると、これも自分の生活。
日常。
自分そのもの、と思うと、その時間帯を厄介者にしているのは自分そのものだということに気が付きます。
そうすると、意外に問題が無くなります。
田舎暮らしに必須の視点(スキル)でしょうか。
週末に、早速、朝の集まりがありました。
6:00集合だと!? さすがだなぁ ^^;
やはりおじ(い)さん、おば(あ)さんがメインです。
若者は少ないですね。
いないとは言わないけど…
まず、役員が挨拶。
「朝早くからみなさんありがとうございます…」
そして、
「今月、東京から引っ越してきた○○さんです。一言どうぞ・・」
って、むちゃぶり♪
しかも、私がいるのかどうかも確認せずに、誰か(私)を探してるやん(汗
次に、消防団(法被を着ている)が消火器の使い方と火の消し方を説明しています。
そういえば、家にサビサビの消火器がゴロンと転がっていました。
使えるのか!?
今は消化用の緊急スプレーが売っているので重いものもてないおばあちゃんとかは、そういうのも併用して使ったらいいんじゃまいか(とはいえない)
そのあと、ジョレンをもって未舗装道路のデコボコをならしに行きます。
ジョレン?!
だれ?(笑
鋤簾(じょれん)
だそうです(和名だったw)
鍬のような農具でした。
街の中心地にして、マイ・ジョレン所有率、99%でした(笑
このジョレンを使って未舗装の町道をならしていきますが、ウチの前の道路を含め、未舗装路は3箇所しかなく、150人ほどもいれば、10分で終わりました。
作業後、流れ解散。
区では、月に一度程度でなにかしらの催しがあるようです。
区の下に、部と組がありました。
組長さん?が私たちの組と回覧などのやりとりの手順を教えてくれました。
とりあえず今回の感触では、閉鎖的な部分はなさそうです。
移住先の選択枝|地元の雰囲気
田舎暮らしの場所を決めるポイントとしては、この地元の中にうち解けられるかどうか、というのが大きいと思います。
それがイヤで、別荘地や人里はなれたところに移住する人もいるでしょう。
しかし、子供がいる場合は、それではたくさん友達とあそべないでしょう。
やはり、移住者をうけいれてくれる雰囲気の土地を探すというのは大事ですね。
自治体のPRだけでは分からない部分はあると思います。
今回、最終的に、エリアを八ヶ岳山麓に絞ったのは、この雰囲気です。
なんとなく、ここならいい!って思えるところだったからです。