田舎に暮らすぞ計画

東京を離れ、田舎に移住・・・八ヶ岳山麓での生活と田舎暮らしDIYの、発見の日々を綴る田舎暮らしブログ。

木の椅子を自作して座り心地よし!|あぐら椅子の作り方【後編】

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できました! 二代目 自作 木の椅子

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今回は、座面も彫って、ちょっとこだわってみました。

前回課題だった、脚や背もたれを直角から斜めに修正。

おかげで座り心地が抜群になりました。

あぐら椅子にするために、肘掛を短めにしました。肘掛がちょっと高目だったのですが、短くて手先が膝に乗るくらいで(ワタシには)ちょうど良くなりました。

まぁ、いつものように設計図もジグも無に、素人木工でやってますのでラフさはあります。

でも、近頃は完璧主義なんてどうでもよくて、わざとノコ目を残したり失敗やダメージ材をそのまま残したりしています。

そっちのほうが手作り感があって、作ったモノに温かみを感じます。

 では、あぐら椅子の作り方 後編です。

前回の記事はこちら↓ 

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座面に千切りを入れる

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さぁ、部材の加工が終わったら、いよいよ接合のスタンバイ。の前にはぎ合わせた座板のつなぎ目に千切りを入れます。

この作業は、だいぶん慣れてきました!

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だがしかし!

ちょっときつ過ぎて、ハンマーで叩き込んだら、わずかに板にヒビが!! あーあ

…とりあえずこれ以上は刺激せずに、そっとしておきましょう(笑

 

その後、チギリに慣れたので、作り方を紹介しています。

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椅子の座板に貫通ホゾで脚を取り付ける

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いよいよ脚を取り付けます。

 

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丸ホゾがキツキツだったので、かなりペーパーで削りまして、大変だったです。

 

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ホゾの出すぎた部分を、あらかじめカットします。

クサビを打ち込んだときに出っ張りが長いと、ホゾを切ったときに隙間が出来てしまうからです。

まぁ、実際、クサビよりホゾ周りが隙間だらけでしたけどね^^;

傷つけないように座面にダンボールを敷いて鋸で切りました。

 

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ホゾを差し込むときは、ホゾの胴部をハンマーで軽く叩いて木殺しというのをしました。このほうがスムーズに入ります。

 

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クサビを入れる調整ができたらボンド付けにはいります。ボンドはもちろんタイトボンド。接着が早く、すぐに作業にとりかかれますから。

 

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裏面から軽く差し込みます。ボンドはきれいにふき取ります。

 

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クサビを打ち込むとボンドが滲みでてきました。

表はこのまま放置します。

 

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ボンドが乾いたら、脚の貫ホゾの出っ張った部分を鋸でカットします。このときマスキングテープなどを座板に張っておくと、座面にキズがつきにくいです。

 

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あとは、カンナで軽く慣らしました。このカンナは台直しカンナという刃が直角のやつを使うと、きれいに削れます。

椅子の座板を彫る 座ぐり作業

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続いて、座板の腐れや虫食いなどの部分を削っていきます。

トリマーにサジ面ビットを使えばこんな感じできれいになります。ビットは安物ではダメ。超硬金属のビットで! ※ルーターの正しい使い方ではないです。怖いからキックバックには気をつけて!

それにしてもDIY始めた初期に3980円で買ったアースマンのトリマーが大活躍してます(笑

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座板の座る部分(お尻の部分)を掘ることにしました。製作中に決めました…

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買って置いたボッシュのグラインダーが活躍するときです。

グラインダーってなんか怖くて手が出せなかったんですが、気合でやってみます。

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はじめは3mm厚のカッターや、安いエグリカッターを使ってみましたが、ダメです。普通鋼のエグリカッターはすぐ切れ味が悪くなります。杉丸太のような柔らかいものでラフ作業ならいいですが、硬いケヤキでは刃がすぐ切れなくなります。使い捨てでした。

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そこで、超硬エグリカッターを使ってみましたら、これが正解でした。刃の交換もできます! ただし、素人の人は、キックバックなどかなり危険なので操作は自己責任において厳重に注意したほうがいいです(ワタシも素人ですが・・ 

 

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こんな安全ガードカバーがありましたので、すぐつけました。命にはかえられない…

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何度も練習とやり直しを繰り返し、やっとこの形ができました。けっこう匠ワザです。

凹んだ部分はスポンジ付の研磨剤ペーパーで擦るときれいになりますが、平面ほどピカピカにならないので、少々手間がかかります。

 椅子の脚を正確に墨付けして切る

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椅子の脚を切ります。

地面に平になるようにするため、斜めの角度でつけた脚は必ずカットせねばなりません。

 

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やり方は簡単で、まず座面を、水平(もしくは任意の角度)に調整します。

水平にならない場合は、椅子の脚の下に木っ端などを入れて調整します。

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それから、画像のような鉛筆を用意します。

適当な木切れに鉛筆をテープで留めただけです。

これで、椅子の脚の外周に墨線をいれていきます。4本とも。

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あとは、墨線どおりにノコでカットするだけです。

このカットは丸ノコと治具などできれいにカットしている人が多いようですが、私は、普通に鋸で切りました。

素人でもガイド付(片刃)のZソーとかなら真っ直ぐ切れると思います。

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仕上げに、小口を整えます。

 

木の虫食い穴をポリウレタン樹脂で埋める

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 今回初の試みですが、虫食いの穴があまりにひどいので、ポリウレタン樹脂をつかってみることにしました。

パテやとの粉だとオイル塗装で固まらないので困っていました。

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アマゾったのは2液性の樹脂・ホビーキャスト(クリアー)。

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まず虫食い穴をきれいにカット・掃除します。

横についている大穴は、こぼれないようにマスキングテープで堤防を作ります。実際に、しっかりマスキングしてなかったためにこぼれてきました^^;

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コップと計量器を用意してA液とB液を1対1でまぜまぜ。

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120秒で固まり始めるので、20-30秒混ぜたら虫食い穴に流し込みます。

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固まったら、ノミで削って形を整えます。

樹脂は透明ですが、削ると白濁してしまいます。が、#400のサンドペーパーまでかけてきれいにして、最後に亜麻仁油を塗ると、透明度が増しました。

 肘掛と背板を座板に取り付ける

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接着の準備をします。下敷きのクッキングペーパーは必須。

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まずは背板に穴を開けます。

これは、ハンドル代わりとデザイン的なものです。

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ホンドをつけて軽めにたたき込みます。垂直かどうかは見た目で。

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次に肘掛をつけます。テーパーテノンカッターでつくったイビツなホゾは、回しながらうまく入れていかないと入りませんが、決まればしっかり固定されます。

念のためクランプで固定します。

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ボンドはしっかりふき取ります。

さらに、#400のサンディングペーパーと、スーパーフアインのスポンジ研磨材できれいにしていきます。 

できた椅子を塗装する|亜麻仁油と蜜蝋ワックス

ペーパーできれいにしたら、ブロアーで木クズを払って、塗装していきます。

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まずは、ボイル亜麻仁油を塗っていきます。

「ボイル」なのは、乾燥時間が短いからなようです。

とりあえず、この記事をUPしたのは、亜麻仁油塗装後です。
亜麻仁油がある程度乾いたら、固形の蜜蝋ワックスを塗って仕上げます。

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この艶!塗りたてが一番きれいかも。

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樹脂の透明もあまり違和感ないです。

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